Beak stardust

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生徒会の一存シリーズ 感想

 

アニメ一期を見直して原作を読みたくなったので初めてKindleで購入しました。
深夏可愛いよ深夏。

 

この本は何のジャンルになるのかな…と思って調べたら「四コマ小説」らしいです。確かに分からんでもない。
中学に読んだ時のイメージとは全く変わっていて、ここまでパロディ多かったかと驚きましたけど、締めるときは締めるという葵せきなさんらしさが表れていた作品でした。

やっぱり卒業のシーンは一番のお気に入りですね。ですから、最終巻が一番好きです。
茶番なんですけど、そこまでに至る過程で杉崎の行動による結果ですよね。並ならぬ努力とフェミニストとしての行動と人想いな面がすべて表れたからこそです。
本編も日常のほうも好きなんですが、読み進めていくと簡単に読めて、意外と本編に関係してくる日常も同時並行で読んでいきたいものだなと思いました。むしろ、こちらが短編集みたいなものなので、かなり面白かったり、ニヤニヤする場面があります。

そういや中学時代にこの本読んで生徒会入ろうかなって思ったんだったと昔を思い出しながら、コツコツと読み進めて全部読み終わったのが二週間後くらい。中学の時の生徒会も面白かったから別に問題はないです。
自分はライトノベルを読むときに他の本と比べて、読むスピードが速くなってしまう傾向があるみたいです。記憶が曖昧にならないうちに何度も読み返してから、先に進むという作業をさせていただいて二週間なのでそこそこ早かったのではないでしょうか。


後はキャラの感想など。

まずはイラストレーターの狗神煌さんの絵。サクラノ詩の感想で言い忘れていたのですが、ぶっちゃけ苦手でした。案外気にならなくなるもんだな→狗神煌さんの絵は素晴らしい、という結論に陥りました。髪の毛の細い線が凄く好きなのですが、ふわっとした髪質を意識しているであろう絵が非常にGOODです。サクラノ刻、期待しております。

・杉崎鍵
努力の鬼。昨今の作品で何もないところから何かを掴むために努力をしたラノベ主人公ってあまり少ない印象を持っているのですが、その中でもズバ抜けて努力しているんだなと感じました。こいつになりたいと思って、中学から努力出来たら自分も変わっていたでしょうね。
ぶっちゃけサクラノ詩の直哉と同じ系統の人間でしょう。

桜野くりむ
心は鋼メンタル。杉崎が春に出会わなければ、彼は変わらなかったでしょうから一番最初に踏み出す勇気をくれた物語のキーパーソンでしたね。最終巻の答辞で生徒会長の器がわかって、その後の生徒会室にて大泣きするシーンで桜野くりむという人物がわかりました。

・椎名深夏
姉としては強くて、女としては弱い子。かなりヒロイン気質持った子で、見た目は確実にツンデレキャラだと思わせるふりして、全然ツンデレじゃない感じ好きです。髪ほどいたときが一番好きだったな…。家族の話をすると自分が闇を見るのでしませんが、改善しようと家族に一歩踏み込んだことは素晴らしいと思います。

・紅葉知弦
実はちょろい人。顔には表さないけど、初見で惚れてしまったちょろい人だけど、この人はいじめを乗り越えて自分の状況を打破してきているので、ある意味杉崎の先駆者みたいな部分はあります。だからこそ、自分と照らし合わせて、保健室での介抱があったのだろうと思います。ドS系と思わせながら甘えたがりな感じは嫌いじゃないです。

椎名真冬
姉想いな強い妹。弱いのは体だけであって、心は滅茶苦茶強いんだなと感じました。男性恐怖症だったのにも関わらず、杉崎を助けた件が凄く光っていると思います。ところどころ出てくる彼女の本心の発言がヒロイン四人の関係を進めてくれた感じがします。


P.S.ゲーマーズは読んでません。後、葵せきなさんの作品で出てくる裏の組織はあんまり好きではないです。良いアクセントになっているのでしょうけども……。