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HuGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ 感想

 

映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」オリジナルサウンドトラック

映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」オリジナルサウンドトラック

 

 一人で映画を見に行ってきました。

 はじめに

プリキュアの映画を見たのは初めてで、しかもオールスターズということで他の作品をあまり詳しく知っていない*1し、映画館でアウェーになって追い出されないか、不審者扱いされないか、映画館のスタッフに冷ややかな視線を浴びないかと心配しましたが、そんなことはどうでもよくなるほど、良かったです。ネタバレありです。決して警察沙汰になったわけではないです。

茨城では基本的に上映が遅い時間帯には無かったので(これはプリキュア映画共通なのかな?)日曜日の午後に映画館へ。上映から1週間以上、経過していることもあってか、3~4割程度しか埋まっておらず、そのほとんどが親子連れ。一部、私のような『大きいお友達』も居ましたが、数人程度でした。

ただ、内容は大人のほうが、強いメッセージを受け取れた作品だったと思います。

 映画の内容

敵キャラのミデンはプリキュアの記憶を奪い、プリキュアの技を使い、口調なども扱う、まさに夢のような存在でした。声優は宮野真守さんで、やはり感情の入れる場面、テンションの上がり下がりを表現する声が上手な印象を受けました。前述のとおり、技や口調を真似るため、アフレコは楽しそうだったと想像できるのも良いですね。

ミデンからの攻撃により、小さくなったプリキュア。野乃はなちゃんは普段、頼りになる友人達と一緒にハグたんの面倒を見るのに対し、小さくなったプリキュア美墨なぎさちゃんと共に二人だけで相手にしなきゃならず、四苦八苦。そして、はなちゃんは育児のあまりの辛さに泣き出してしまいます

その様子を見て、ハリーが「プリキュアなんだからしっかりしいや」と声を掛けます。しかし、なぎさちゃんが「プリキュアだって中学生だよ」と反論します。

このやりとりが、大人に訴えかける言葉なのだと、凄く心に響きました。

「お姉ちゃん(お兄ちゃん)だからしっかりしなさい」という言葉は色んなところでよく聞いたり、言われたこともあるでしょう。

それでも、子供なら泣きたいときもあれば、つらい時もある。しっかりしなさいという無責任な言葉を投げかける大人に対するプリキュアからの反論なんだと思いました。

それと同時にプリキュアってやべえな、と思いました。最高かよ…。

 

ミデンの正体は発売したものの、すぐさま生産中止になってしまい、使われることの無かったカメラの亡霊でした。てるてる坊主だったのは、心の中に入ったときに雨が降っていたため、きっと雨を晴らしたいという思いからなのでしょうか。

全く使われなかったことからミデンには思い出が無い。だから、プリキュアを始めとした多くの人の記憶を奪って、自分の思い出にしたかったのでしょう。

はなちゃんがそんなミデンに対して、ずっと雨しか降らない心の中でよく頑張ったねと優しく抱きしめてあげるシーンで、涙腺がほぼ崩壊しかけてました。泣きました。はなちゃん最高かよ…。

これからいっぱい思い出を作ろう、とはなちゃんを始めとしたプリキュア達がミデンに思い出を分け与える(?)ことでミデンは泣きながら消えていきます。その涙は美しく、とても尊かった。最後はカメラのミデンを使って、オールスターズのピクニック(?)の様子を写真で撮り、思い出を作って終わりました。

 まとめ

私は初めて見たのですが、オールスターズの中でも上位に食い込んでくるほどの出来だったのでしょうか。ミラクルライトも、「今まで好きだったプリキュアを応援してほしい」っていう使い方は凄いな思いました。少しマイナスがあるとしたらミラクルライトが配られなかったところでしょうか。私も「キュアビート頑張れ」と応援したかったです。

これがあったので、久々にプリキュアを見ようかなって人にもおすすめ出来る映画かなと個人的には感じました。三作品しか知らなかった私でさえ、楽しめました。

一番良かった場面はクライマックスでのアレンジOPメドレーに合わせて、技を使い、敵を倒していく姿に興奮しっぱなしで最高でした。ハグプリから過去へ遡るようにBGMが変わっていき、最後はふたりはプリキュアに収まっていく。その流れが、滅茶苦茶良かったです。

他にはキュアブロッサムが『砂漠にだって花は咲きます』発言も、本人らが経験したからこその説得力がある言葉。正直、この辺からBGMと歴代プリキュアによる戦闘で興奮しすぎて、これしか覚えてないというのが悲しい。それほど興奮したということは伝えておこうと思います。

出来ればもう一度観に行きたいと思いますが、ミラクルライトが無いのが辛いです。

ただ、本当に大人への強いメッセージを感じました。これをきっかけに色んな方々の親子関係が良い方向に向かう可能性を秘めている素晴らしい作品でしたので、ぜひ観に行ってほしいと思います。

*1:ハトプリ、スイプリ、ハグプリのみ